酸性ストレート

酸性ストレートについて

酸性ストレートとは?


酸性ストレートはその名前のとおり、酸性の薬剤を使って行う縮毛矯正です。仕組みとしては、縮毛矯正と変わりません。


髪はタンパク質のつながりでできています。簡単に言うと、タンパク質のつながり方によって、ストレートヘアかクセ毛かが決まるのです。


クセ毛をストレートにするには、髪のタンパク質のつながりを一度切って、アイロンでストレートに伸ばします。その後、髪のタンパク質を再び結合させる薬剤を塗ると、ストレートの状態が固定されるのです。


縮毛矯正では、最初の「髪のタンパク質のつながりを切る」ときにアルカリ性の薬剤を使います。それに対して、酸性の薬剤を使ってタンパク質のつながりを切るのが酸性ストレートです。


髪は弱酸性なので、アルカリ性の薬剤を使う縮毛矯正よりも、酸性ストレートのほうが髪に与える負担は少なくなっています。



酸性ストレートで解消される悩み、得られる効果は?


・クセが伸びてストレートヘアになる

・ダメージが強く縮毛矯正が向いていない人にも施術できる

・酸熱トリートメントや酸性パーマと同時に施術できる


酸性ストレートのメリットは、髪と同じ酸性であることでしょう。縮毛矯正よりも髪へのダメージリスクが低いので、「ダメージが強すぎて縮毛矯正ができない」といった人にも施術できます。


また、同じ酸性の薬剤を使う酸熱トリートメントや酸性パーマとなら、同時に施術ができるというメリットもあります。



縮毛矯正や酸熱トリートメントと何が違うの?


最初にも言ったように、縮毛矯正と酸性ストレートの違いは、薬剤がアルカリ性か酸性かだけです。髪と同じ酸性の薬剤を使う酸性ストレートは、縮毛矯正より髪への負担が少なくなっています。


でも髪への負担が少ないのは、つまり薬剤の効果が弱いということ。そのため酸性ストレートは、縮毛矯正より施術時間が長くなります。また髪をまっすぐにする力は、縮毛矯正のほうが強くなっています。


酸熱トリートメントは名前のとおりトリートメントの一種。ダメージによってできた髪内部の空洞を新たなタンパク質で埋めて、修復するのが酸熱トリートメントです。


酸熱トリートメントは髪のダメージケアのために行いますが、軽いクセなら伸ばせるというダブル効果もあります。そのため酸性ストレートと混同されがちですが、酸性ストレートには「髪の空洞を修復する」という効果はありません。



酸性ストレートにもデメリットがある?


・縮毛矯正よりも施術に時間がかかる

・ストレートにする力は縮毛矯正より弱い

・薬剤の臭いが気になる場合がある

・美容師の知識や技術によって、仕上がりに差が出やすい


酸性ストレートは、縮毛矯正より使っている薬剤が弱いので、施術時間が長くなります。縮毛矯正の施術時間はトータルで3時間程度ですが、酸性ストレートは4時間近くかかることもあります。


また、髪をストレートにする力も縮毛矯正より弱く、ストレートの持続期間も縮毛矯正より短めです。薬剤によっては、施術後も独特の臭いが残ってしまうことがあります。


髪は酸性に傾くほど引き締まるという性質があるので、「過収斂(かしゅうれん)」という酸性ストレート独特のトラブルが起こることもあります。髪の毛が引き締まりすぎて、ダメージを受けたわけでもないのに固くゴワゴワになってしまうトラブルです。


トラブルを招かないためにも、酸性ストレートの施術に慣れた美容師のいるサロンを選びましょう。



酸性ストレートが向いている人、向いていない人は?


《酸性ストレートが向いている人》

・クセによる髪のボリュームを抑えたい人

・ブリーチやカラーリングをしている人

・髪のダメージが気になる人


《酸性ストレートが向いていない人》

・強いクセをしっかり伸ばしたい人

・臭いに敏感な人


酸性ストレートは、縮毛矯正よりも弱い薬剤を使います。そのため、強いクセをびしっとストレートに伸ばしたい人には、少々物足りないかもしれません。、


ただ、ブリーチやカラーリングでダメージを受けていて縮毛矯正が難しい髪でも、酸性ストレートなら施術できます。ごく自然なストレートにしたい人、クセによるボリュームを抑えたい人には、酸性ストレートがオススメです。



まとめ


酸性ストレートの仕組みは、縮毛矯正と変わりありません。ただ、髪と同じ酸性の薬剤を使うので、髪へのダメージが少なくなっています。


ブリーチなどのダメージがひどくて縮毛矯正が受けられない人でも、酸性ストレートなら施術できることがあります。その分、ストレートにする力が弱いので、物足りないと感じる人もいるかもしれません。


酸性ストレートの施術には、縮毛矯正と同じく高い技術が必要です。さらに酸性ストレートならではのトラブルが起こることもあるので、知識や経験の豊富な美容師のいるサロンを選びましょう。

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